台湾選挙で「抵抗の精神」訴え 元香港区議が出馬

台北近郊で取材に応じる徐百弟氏=18日(共同)

 【台北共同】台湾で来年1月に総統選と同時に実施される立法委員選に香港区議会議員を務めた男性が立候補した。小政党からの出馬で当選の可能性はほぼないが、選挙戦を通じ中国に抵抗してきた「香港の精神」を訴え、香港問題に目を向けてほしいと主張している。

 出馬したのは徐百弟氏(71)。香港民主派で1994年から17年間、区議を務めた。2021年に台湾の身分証を手にし、参政権を得た。

 今回は香港問題に関心が集まっていない。「台湾の人々も中国を恐れている。自らの問題で手いっぱいで、香港に関心を払う余裕がないのだろう」。小政党「台湾維新」からの誘いを受け、台北市近郊の新北市の選挙区から立候補した。

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