河井夫妻巡る大規模買収事件 木戸元広島市議の取り調べ「不適正というべき」最高検が調査結果公表 

河井夫妻をめぐる大規模買収事件で、元広島市議が「供述を誘導された」と主張した問題で、最高検察庁が取り調べについて「不適正というべき」などとする調査結果を公表しました。

元広島市議の木戸経康被告(68)は、河井克行元法務大臣(60)から妻の案里元議員を当選させる報酬として現金を受け取った罪で有罪判決を言い渡され、その後、控訴しました。

木戸被告は取り調べの際に不起訴を示唆され、供述を誘導されたなどと主張していました。

この問題について最高検は、「検事の発言は不起訴となることを期待させるものであったことは否定し難い」「取り調べの 適正確保の見地からは不適正というべき」などとする調査結果を公表しました。

「より慎重な配慮が必要だった」とした一方で、不適正な取り調べについて、組織的な指示があったとは認められなかったということです。

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