【速報】玉城デニー知事、辺野古の設計変更の「承認は困難」と発表 代執行訴訟は上告を検討

埋め立て工事着手に向けた動きが進む大浦湾側の海域。海底には軟弱地盤が広がる=18日午前10時37分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(ドローンで撮影)

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡る代執行訴訟で福岡高裁那覇支部が玉城デニー知事に設計変更の承認を命じたことを受け、玉城知事は25日、「承認処分を行うことは困難であると判断した。上告に向けて検討を進める」とのコメントを発表した。

 承認しない理由として「今回の判決にはさまざまな問題があること、知事として辺野古新基地建設に反対する多くの県民からの負託を受けていること」を挙げた。

 最高裁では「今回の(高裁)判決の問題点を明らかにし、多くの県民の願いをしっかりと訴える」との認識を示した。政府に対し、辺野古埋め立て工事を中止し、「問題解決に向けた沖縄県との真摯な対話に応じていただきたい」と求めている。

 肺炎で病気療養中の玉城知事に代わり、溜政仁知事公室長が記者団に知事コメントを発表した。

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