立命館大学で卒業判定ミス、学生2人の卒業時期半年遅れ、大学は謝罪・補償も相談

立命館大びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)

 立命館大学は12月25日、経済学部での卒業判定のミスにより、過去に在籍していた学生2人の卒業時期が半年遅れになる事案があったと発表した。

 立命大によると、経済学部の学生に履修の手引きとして配布する「学修要覧」の表に誤りがあった。卒業に8単位以上が必要となる「基礎科目」の区分から、本来含めるべき科目群を除外していた。学修要覧の本文は正しい内容になっていたが、単位数や卒業要件を確認する事務システムも同様の誤った内容で設定していた。

 2023年9月、卒業不合格の判定を受けた在校生から指摘があり、ミスが発覚。現制度になった2017年度以降の入学生2千人超を調査したところ、卒業生2人に誤って不合格判定を出していたことが分かった。当時、この2人からも問い合わせがあったものの、大学側はミスに気付かなかったという。

 職員が卒業生2人に謝罪し、どのような補償が可能かを相談している。ミスを指摘した在校生は合格判定に修正され、当初の予定通り9月に卒業した。他学部も調査したが、同様の問題はなかったという。

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