24日、藤井聡太八冠が参加する「将棋オールスター東西対抗戦2023」が行われました。藤井八冠の対局相手は羽生善治九段。ファン大注目の好カードの結果は。
24日に東京で開催された「将棋オールスター東西対抗戦2023」。ファン投票と予選で選ばれた、名実ともに将棋界を代表する12人の棋士が一堂に会するイベントです。
東軍と西軍に分かれて行われる団体戦では、なんと1996年に七冠を達成した羽生善治九段と前人未踏の八冠を達成した藤井聡太八冠のファンにはたまらない対局が組まれました。
(藤井聡太八冠)
「狙っていたわけではないが、羽生善治九段と対戦できることになった。多くのファンに見ていただける対局になったので、私自身も楽しんで対局したい」
24日は、注目の対局を前に棋士たちのトークショーも行われました。来年挑戦してみたいことを聞かれた藤井八冠は…
(藤井聡太八冠)
「『電車の乗り換えで走らない』ということです』
将棋とまったく関係のない回答に会場からは笑いが。
鉄道大好きで知られる藤井八冠らしい回答ですが、一体、どういうことなのでしょうか。
藤井八冠「控え室は対局を見ずに将棋を指していたという噂が…」
(藤井聡太八冠)
「乗り換えが時間ぴったりでできた時は気分が良い。それを目指して走ってしまうことがあるんですけど、走ると危ないので、なるべく早歩きにとどめたい」
(司会者)
「そんな姿が想像できないが?」
(藤井聡太八冠)
「たまに走っています」
そして始まった団体戦。対局は東軍と西軍がお互いに一歩も譲らず西軍・藤井八冠と東軍・羽生九段の対局に。
一手30秒の早指し戦は、序盤から激しい攻防となり、藤井八冠が77手で勝利。全体でも西軍が4勝2敗で勝利しました。
(藤井聡太八冠)
「2勝2敗で回ってきた時は第6局を選んだことを少し後悔したんですけど、なんとか勝って責任を果たせた」
タイトル戦とは違い、温かい雰囲気となった今回のイベントについては。
(藤井聡太八冠)
「一局目から熱戦続き。私も控え室でドキドキ見ていた。ただ私と(同じ時間の)山崎八段の対局の時は、控え室は対局を見ずになぜか将棋を指していたという噂がある。そういった緩さも結果的には良い方向に出た」
藤井八冠にとって快挙を達成したことしの対局はすべて終了。一年を通してタイトル挑戦を受ける2024年を前に笑顔こぼれる一日になっていました。