元市議が業者の領収書写しなど偽造し助成金詐取か 詐欺などの疑いで市が告訴

滋賀県の長浜市役所

 滋賀県長浜市は12月25日、2020年に同市野瀬町の自治会へ出した空き家解体費用助成金100万円に関連して、元市議の男性(75)と当時の自治会長らが解体費用の領収書写しなどを偽造して助成金をだまし取ったとして詐欺と有印私文書偽造・行使の疑いで滋賀県警長浜署に告訴・告発した。

 長浜市によると2人は、自治会が行う空き家改修・処分費用を対象にした市の「空き家活用地域活性化事業助成金」について、地元の空き家解体の費用として649万円を自治会が業者に支払ったとする業者名義の請求書や領収書写しを偽造して市に提出し、20年8月に交付決定を受けた上で同12月に同町自治会の口座に市から100万円を送金させたとしている。

 元市議は「自分は関与していない」としている。

 また長浜市は12月13日付で、助成金交付決定を取り消し、100万円の返還を同自治会に請求した。

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