米大リーグ、ドジャースの大谷翔平(おおたにしょうへい)選手が日本国内の全小学校に野球グラブを三つずつ寄贈する取り組みで、栃木県内の一部の小学校に25日、グラブが届き始めた。児童は冬休みに入るため、お披露目は年明けになる見通し。学校関係者は「早く子どもたちに使わせたい」と喜んだ。
大谷選手と契約するスポーツ用品メーカー「ニューバランス」によると、同日は栃木や下野、市貝など10市町教育委員会と県教委に届けた。15市町にも順次配達する。
宇都宮市教委には同日午前、同社のロゴがあしらわれた段ボール箱69個が到着。職員3人が手分けし、市立の69校のうち17校に届けた。
同市中央小では同日夕、堀場幸伸(ほりばゆきのぶ)校長(59)が段ボール箱1個を開封し、「本当に届きましたね」と驚いた様子。サイン入りの右利き用二つ、左利き用一つのグラブを確認した。
同封の大谷選手の手紙には「野球しようぜ」のメッセージ。堀場校長は「子どもたちのスポーツへの関心が高まる。全児童が触れたり使ったりする機会をつくりたい」と感謝した。