「人の心に染み入る音色」木製オルゴールずらり 京都府京丹波町の書店で展示

素材やメロディーの異なるオルゴールが並ぶ店内(京丹波町質美・旧質美小)

 京都府京丹波町質美の旧質美小学校にある書店「絵本ちゃん」で、木製のオルゴール展が開かれている。木のぬくもりあふれる店内で、材質やメロディーの異なる19点が並び、訪れた人々の心を癒やしている。

 作者の木工作家木村祐一さん(69)=大阪府摂津市=は2015年まで府立林業大学校(同町本庄)の副校長を務めていた。同店での展示は7回目。

 寄せ木の技法を用い、トチやケヤキなど6種類の木材で森を表現した箱に「となりのトトロ」の曲を合わせた作品や、青や緑に色付けしたモダンな作品など新作を出展。木材の特徴や性質に合わせてクラシックや映画音楽などのメロディーが組み合わせられており、書店オーナーに申し出れば試聴もできる。

 木村さんは「人の心に染み入るオルゴールの音色の良さが、多くの人に伝わってほしい」と話している。

 入場無料。書店の営業時間は正午から午後4時。12月26日まで。問い合わせは絵本ちゃん090(2705)8622。

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