【世界ブランドランキング】トヨタが6位!3位アマゾン・2位マイクロソフト・1位は?

世界最大のブランディング専門会社インターブランドが発表したグローバルのブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2023」で、日本のトヨタが第6位に入りました。このランキングは、グローバルに事業展開を行うブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランキング化するもので、TOP100が発表されました。TOP10のブランドと100位以内に入った日本ブランドについて紹介します。

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グローバルのブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2023」とは?

「Best Global Brands 2023」は、グローバルに事業展開を行うブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランキング化するもの。レポートの発表は2000年から今年で24回目です。

ブランドが顧客に対して提供する価値だけではなく、現在そして未来の社会に対する役割や責任に関する活動の評価として、環境・社会・ガバナンス(ESG)データを導入しています。

グローバル・ブランドランキングTOP 10

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第1位 アップル 5,027億ドル

第2位 マイクロソフト 3,167億ドル

第3位 アマゾン 2,769億ドル

第4位 グーグル 2,603億ドル

第5位 サムソン 914億ドル

第6位 トヨタ 645億ドル

第7位 メルセデスベンツ 614億ドル

第8位 コカコーラ 580億ドル

第9位 ナイキ 538億ドル

第10位 BMW 512億ドル

第1位のAppleは11年連続。ブランド価値が5,000億ドルを突破した初めてのブランドになりました。

Top100にランクインしたブランドの価値総額は、昨年の対前年比16%増に対して、今年は同5.7%増にとどまりました。鈍化の主な要因としては、成長志向の相対的な希薄化、ブランド・リーダーシップの保守化、将来への不確実性の高まりが挙げられるそうです。

長期的な傾向として、あるカテゴリーのみで事業を展開し、漸進的なアプローチをとっているブランドは、ブランド価値の成長が鈍化していることを表しているといいます。

複数のカテゴリーに展開し、より幅広い消費者のニーズに対応しているブランドが価値総額の50%を占め、引き続きランキング上位を独占しています。ブランドをより重視することにより、競合相手に対して急成長を遂げることが可能になっているようです。

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第6位に日本のトヨタが入りました。Vision「可動性(モビリティ)を社会の可能性に変える」、Mission「幸せを量産する」、Vαlue「トヨタウェイ」を掲げているToyotaは、昨年同様第6位となり、20年連続で自動車ブランドの最高位を獲得しています。

品質報告書において常に高い評価を得ており、NPOのコンシューマー・レポートでは、2022年末に実施した調査において、Toyota、Lexus、BMWが米国で最も信頼できる自動車ブランドと評価されました。

TOP100に入った日本ブランド

ホンダ:27位、244億ドル(+7%)

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Hondaは、2023年4月にグローバルブランドスローガンの再定義を行い、「The Power of Dreams」に「How we move you.」を付加。さらに「Create(創造)」「Transcend(解放)」「Augment(拡張)」の提供価値を明確化し、社員一人ひとりの夢の実現が、お客様や社会全体の夢の実現につなげていくことを宣言しました。

ソニー:36位、191億ドル(+12%)

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Sonyは、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」をパーパスに掲げ、エレクトロニクスとエンタテインメントの世界的リーディングカンパニーとしてのブランドの地位を築いています。

日産:63位、127億ドル(+4%)

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Nissanは、「他がやらぬことを、やる」という創業以来の精神で、コーポレートパーパス「人々の生活を豊かに。イノベーションをドライブし続ける」ことを目指し、長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」と事業構造改革計画「Nissan NEXT」を展開しています。

クルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラルを実現するとともに、「GT-R」や「フェアレディZ」のような、運転の楽しさも提供し続けていくことで、Nissanらしさを構築しています。

任天堂:71位、105億ドル(-2%)

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2023年5月世界同時発売したNintendo Switch向けソフト『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の世界累計販売本数が、発売後3日間で1,000万本(うち国内販売本数224万本)を突破し、史上最も売れたゲームのひとつとなりました。Nintendoは常に世界で輝けるブランドとして存在していますが、財務の将来見通が少し弱く、今年はマイナス成長となりました。

パナソニック:90位、67億ドル(+6%)

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2022年4月、Panasonicは「幸せの、チカラに。」という新しいグループスローガンを掲げ、創業者松下幸之助の理念に基づき、物と心の両面が豊かな理想社会を築くことを目指しています。この取り組みの一環として、「Panasonic GREEN IMPACT」という環境ビジョンを通じて、具体的な環境への貢献目標やシナリオを提示しています。

キヤノン:100位、60億ドル(+3%)

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Canonは、2021年に中長期経営計画「グローバル優良企業グループ構想フェーズ VI」として、4つの産業別グループ(プリンティング、イメージング、メディカル、インダストリアル)に組織を再編成し、戦略的大転換として変革を進めています。

また、Canonは、国際的なデザイン賞iFデザイン賞を29年連続受賞し、米国特許取得件数においては、世界企業として5位、日本企業としては1位を9年連続獲得し、「ものづくりを極める」Canonの高い技術力を維持しています。

[出典]

Interbrand「Best Global Brands 2023」

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