与野党、選挙制度で報告書 「政治とカネ」対応が課題

自民党の浜田国対委員長に報告書を手渡す衆院選挙制度の在り方に関する与野党協議会の逢沢一郎座長(左から3人目)=26日午前、国会

 衆院選挙制度の在り方に関する与野党協議会は26日、今後の論点などをまとめた報告書を公表した。自民党派閥の裏金事件を踏まえ「政治とカネ」問題への対応を課題として挙げた。人口減少が進む中、地方選出の国会議員が少なくなる現状への「懸念」も明記。2025年国勢調査の結果が出る時点をめどに「具体的な結論を得る努力」を求めた。新たな制度の提案には踏み込まなかった。

 協議会の逢沢一郎座長(自民)は、自民の浜田靖一国対委員長らと国会内で面会し、報告書を提出。記者団に「政治とカネの問題は選挙制度とつながっている面も否定できない。あるべき制度をしっかり議論したい」と述べた。

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