回転寿司で「縛りプレイしてきた」 大学生発案の注文ルールが反響「優雅な遊び」「くだらないの最高」

回転寿司といえば寿司はもちろん、サイドメニューも幅広く、楽しみ方は人それぞれ。そんな中、一風変わった“縛り”を設けて楽しむ人も。とある大学生のひそかなお遊び「川柳・短歌寿司」なるものが「めっちゃ楽しそう」「大変みやび」「こういうくだらないの最高に好き」と話題を呼んでいる。

大学の友人らと回転寿司チェーンに行った、ヤダニウムさん(@yada_kaeru)は18日、自身のXに「友人達と『川柳・短歌寿司』なる日本文化に親しむ縛りプレイをしてきた」とつづった。

川柳・短歌寿司とは?これだけではどういう“縛りプレイ”なのか分からないが、一緒に投稿された注文画面を見ると、その正体が明らかになってくる。注文画面に並んだメニューは上から順番に、

まぐろ・えび
まぐろ・サーモン
まぐろ・いか

【川柳・短歌寿司①】まぐろ・えび まぐろ・サーモン まぐろ・いか(ヤダニウムさんのX@yada_kaeruより)

まだピンとこない人は「五・七・五」のリズムで呼んでみると、意味が分かるだろう。つまり、川柳(五・七・五)、短歌(五・七・五・七・七)のリズムにのっとった注文しかできない、これが「川柳・短歌寿司」なのだ。

ヤダニウムさんによれば、大学の友人らと回転寿司に行く際は縛り(サイドメニュー限定など)を設けるのが恒例。この日は友人の1人が「川柳・短歌寿司」を発案し、挑戦することになったという。

まずは先述の一句でまぐろなどを堪能。しかし「まぐろ・えび」「まぐろ・サーモン」「まぐろ・いか」はあまりに使い勝手がいいため、ゲームバランスを考えて、以後は使用禁止にしたという。

もっともヤダニウムさんを悩ませたのは、どうしても食べたかったという「炭焼きかつおたたき」だ。このままだとリズムにうまくはまらない難敵に対し「どうにかして食べようと頭をひねっていたところ、ちょうど『えび天にぎり』を食べようとしていた友人が『塩』を欲しがったので解決しました」と誕生したのがこの一句。

ツナサラダ
炭焼きかつおたたき

【川柳・短歌寿司④】ツナサラダ 炭焼きかつおたたき 塩(ヤダニウムさんのX@yada_kaeruより)

「ツナサラダ/炭焼きかつお/たたき塩」とメニューの途中で区切ることでリズムを完成させるテクニックを見せ、見事にお目当ての品を注文してみせた。

もちろん、短歌もお手の物で、えびに関連したメニューを駆使し見事に一句。

えびチーズ・サーモンチーズ
えびユッケ
えび天にぎり
いか塩レモン

【川柳・短歌寿司②】えびチーズ・サーモンチーズ えびユッケ えび天にぎり いか塩レモン(ヤダニウムさんのX@yada_kaeruより)

投稿には26日時点で5万件を超えるいいねが寄せられ「めっちゃ楽しそう」「大変みやび。まねしたい」「優雅な遊び!」「こういうくだらないの最高に好き」「ムダに節つけて読んでしまって笑いが止まらない」「こういうちょっと遊び心を通わせられる友人関係楽しそう」などの声が寄せられた。

ただ、終盤には「北海道ミルクレープメルバ」(自由律俳句)という疑惑の一句も。自由律俳句も俳句ではあるが、ヤダニウムさんは「デザートはどれも名前が長くて川柳・短歌におさめられなかったので、何か納得できる理由を探しました」と白状した。

それでも「詭弁(きべん)を弄(ろう)するのが大好きなメンバーなので、納得させれば勝ちな頭脳戦で食べたいものを食べられて楽しかったです」と感想を明かし「良い友人を持ちました」と胸を張った。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

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