【新日本】木谷オーナーが社長交代について説明<棚橋新社長就任会見>

新日本プロレスは26日、代表取締役社長に就任した棚橋弘至が記者会見に登場し所信表明を行った。

新日本は23日に行った臨時株主総会及び取締役会において新人事として、経営体制の変更のため棚橋弘至の代表取締役就任を発表すると大きな話題となった。

会見では冒頭にブシロードの木谷高明オーナーが登場し、前社長である大張高己氏について話し出した。

「今日はお忙しいところ、このように大勢お集まりいただきまして誠にありがとうございます。今日は棚橋弘至社長の最初の会見ということでですね、本当に期待度も高いと思いますが、私からはその辺の期待に関しましては質疑応答の中でも、私からも添えることができると思いますので、まずは先日まで社長を務めてもらいました大張前社長に関して少しお話したいと思ってます。

まず大張社長、それ以前の部長の時代も含めてですね、まずコロナ禍に入ってからは、コロナ対策等、スポーツ庁などと折衝も重ねてもらいつつ、新しい収入源も開拓しなくてはいけないっていうことで、各種メディア売り上げが上がるようにした。また、スポンサーの開拓もかなり積極的に行いつつ最近では本当に多くのスポンサーがついていただけるようになりました。

また自治体との提携等も増えております。また、プロレスにおいて難しいところっていうのは、やはり海外での大会プロセスでやはり日本でやっていても、元から存在がグローバルなものであったりしますんで、海外での大会の主催、興行ですね。

また海外の有力団体との渉外等、本当になかなか難易度の高い仕事で手腕を発揮していただいたというふうに思ってます。ただ、新日本プロレスに入社してもらう前から、まずは5、6年やってみようか、みますみたいなところから始まっておりまして、やはりプロレス団体の経営というのは私自身がやっぱりずっとそばで見てますけども、すごく難しいと思う。難易度が高いと思っています。

それだけプロセスが奥が深いっていう証明でもあると思っていますが、とにかくその奥の深さが単なる一つの奥の深さじゃなくていろんな角度からの奥の深さがあるのがプロレス団体の経営かなというふうに思ってますし、日本にいながらも常にグローバルな視点で物事を考えていなきゃいけないっていうところもまたプロレス団体の経営の難しいところかなというふうに思ってます。

そんな中で、コロナ禍というのが始まりまして、その中でもかなりの対応力を見せつつ、それが終わって1区切りついて、これからは動員を増やす段階だ、ということで動員の周りのことはからり昨年、一昨年とできてたのではないかなというふうに思いますけども。残ったところがよりお客様にプロレスを楽しんでいただいて、動員を回復、さらにコロナ前以上に成長させることかなというふうに思ってます。

そんな中で当初からの5、6年ぐらいは、一緒にやってこうよっていう中から、今回新しい新体制に移行すると同時に、勇退していただくことになりました。本当にまだまだ活躍していただきたかったんですけども、今回このような運びとなりました。

また新体制に伴いですね、世代交代の意味で西澤取締役にも退任していただくこととなりました。私からの挨拶は以上とさせていただきます」

▼新任取締役 (2023 年 12 月 23 日付) *は非常勤
代表取締役社長 棚橋弘至
取締役 松本仁司(株式会社テレビ朝日 ビジネスプロデュース局担当局長)
取締役 岡田太郎(株式会社ブシロードファイト 代表取締役社長)*
※ なお、取締役大張高己氏、取締役西澤道昭氏は 12月23日をもって退任。

▼新任代表取締役社長の略歴
<氏名>棚橋 弘至(たなはし ひろし)
<略歴> 1976 年 11 月 13 日、岐阜県大垣市生まれ。1999 年、立命館大学法学部を卒業後、新日本プロレスに入門し、同年 10 月にデビュー。2006 年、IWGP ヘビー級王座を初戴冠。2009 年、2011 年、2014 年、2018 年にはプロレス大賞 MVP を獲得するなど「新日本プロレスのエース」として団体を牽引。2019 年には IWGP ヘビー級王座最多戴冠記録を樹立。

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