広島県海田町の遺体なき強盗致死事件 債権回収役の男が初公判で一部否認

広島県海田町で監禁された男性が、現金を奪われ死亡した事件の初公判で、債権回収役の男が、監禁と死体遺棄の罪を認めたものの強盗罪は否認しました。

29歳の債権回収役の男は2022年6月、海田町の事務所でほかの男女6人と共謀し、暴行を受けた竹内義博さんから現金約11万円を奪い、竹内さんの遺体を遺棄した罪に問われています。

26日の初公判で男は、監禁と死体遺棄の罪は認めたものの「強盗は共謀していない」と容疑を一部否認しました。

冒頭陳述で検察側は、女5人が竹内さんに預けた出資金を取り戻すために、2人の男に債権回収を依頼したうえで、「被害者が暴行を受けて抑圧状態だったことに乗じて、男がキャッシュカードや預金口座を調べた」などと指摘しました。

また「被害者の遺体は車で埼玉県まで運んだ」としたうえで、車を廃棄した埼玉県内の施設から焼けた人骨が見つかっていたことを明らかにしました。

一方、弁護側は「男は、もう1人の男が被害者を暴行した後処理をしていたので、強盗に参加していない」と主張しました。

次回の裁判は、2024年1月15日に開かれ、女2人の証人尋問が行われる予定です。

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