農林水産省は26日、2023年産米の1等米比率の全国平均が、11月30日時点で61.2%だったと発表した。猛暑でコメに高温障害が発生した影響が続き、前回調査の10月31日時点より0.1ポイント低下した。現行調査が始まった04年産から22年産までの最終値を下回り、過去最低となった。買い取り価格が高くなる1等米が減れば、農家の経営に痛手となる。
農水省の担当者は、今後比率は大きく変わらないとの見方を示した。最終値は24年10月末に確定する。
都道府県別で1等米の比率が最も低かったのは神奈川県の14.9%。新潟県の15.8%が続いた。最も高かったのは長野県の91.4%だった。