“分身ロボット”で働く楽しみを…喫茶店の接客を遠隔で体験 苦手意識があっても社会参加できる仕組みづくり

働くことに苦手意識がある人などの就労を支援するため、静岡県庁内の喫茶店では遠隔操作ロボットによる接客が12月26日から試験的に始まりました。

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静岡県庁の喫茶店で客を出迎えていたのは、小さなロボットです。

<県職員とのやり取り>
「きょうのおすすめは何ですか?」
「きょうは季節限定でカニクリームのオムライスが数量限定であります」

遠隔操作ロボット「オリヒメ」です。動かしているのは富士市に住む働くことに苦手意識のある女性です。

<植田麻瑚記者>
「こちらが就労者側に見えている映像です。『ぱちぱち』というところを押すと、遠隔でロボットが動く仕組みになっています」

これはロボットを通じることで接客のハードルを下げることを目的とした就労体験です。

<静岡県地域福祉課 大石崇さん>
「困窮者の方々の分身として愛される存在になって、その方々の社会参加が進んでくればいい社会になってくる」

「オリヒメ」による静岡県庁での就労体験は、2024年3月初旬まで行われています。

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