病害虫シタベニハゴロモ発生 国内初、滋賀県が農家に特殊報発表

滋賀県高島市

 滋賀県病害虫防除所は26日、高島市内で栽培するブドウに海外原産のシタベニハゴロモの寄生を確認したとして、病害虫発生予察特殊報を発表した。シタベニハゴロモの発生はこれまでに9府県で確認されているが、農家に注意喚起する特殊報の発表は国内で初めて。

 シタベニハゴロモは中国やインドなどが原産のカメムシの仲間で、体長約2.5センチ。クリーム色に黒点のある羽が特徴で、ブドウやナシ、ウメなどに寄生すると植物の生育不良を引き起こし、すす状のカビが発生する要因になるという。

 10月に高島市内の農地で多数の寄生を確認した同防除所は「成虫は冬を越せないが、卵が産み付けられている可能性がある。見慣れない卵塊を見つけたら取り除いてほしい」と呼びかけている。

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