大谷グラブ、いつ県内児童に? 教委に到着も、披露は始業式

大谷選手から贈られたグラブ。26日現在、石川県の子どもたちには届いていない=県庁

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手から全国の小学校に贈られているグラブが、石川県の子どもたちにまだ届いていない。既に冬休みになり、加賀市錦城東小などでの1月9日の始業式が最速になる。ただ、お隣富山や福井ではクリスマスの25日、グラブを手に喜ぶ児童の姿が見られ、受取日の指定もできたことから、石川県内の教育関係者からは「早めの配送を希望すればよかった」、児童からは「早く使いたい」との声が聞かれた。

 県教委によると、11月に各市町教委にグラブの受け取りに関するアンケートを行い、全202校と小学部のある12県立学校が希望した。その際、受取日については「12月25日~来年3月20日」の指定ができた。

  ●受取日は市町が指定可能「早めにしとけば…」

  ●金沢市は「お任せ」

 終業式は金沢、かほく、津幡、内灘が25日、それ以外の15市町は22日だった。25日の4市町については、終業式当日にグラブが届く可能性もあったが、受取日を「お任せ」にした金沢をはじめ、かほく、津幡、内灘の4市町には26日現在、届いていない。

 グラブを手に笑顔を見せる全国の子どもたちを見て、県内の教委関係者からは「こんなことなら早めの配送を希望すればよかった」と悔やむ声も漏れる。

 金沢市教委の担当者は「ただ渡すだけではなく、使用方法を学校と話し合ってから配りたいので、遅くても問題ない」としている。金沢の学童野球チーム「米泉ドジャース」の池田壮真君(米泉小4年)は「クリスマスプレゼントにはならなかったけど、僕の学校にも早く届いてほしい」と話した。

 25日に市内全17校分が届いた加賀市では1月4、5日に各校に配る予定で、錦城東小では1月9日の始業式に合わせ、児童代表にグラブを渡したり、ボールを投げたりするセレモニーを予定している。

 25日に届いた七尾市でも1月9日以降に各校でお披露目される。休み時間にキャッチボールできるように展示はしないという。

 県内の児童からは心待ちにする声が聞かれた。加賀クラブの谷真唯士(まいと)君(錦城小5年)は「見るのが楽しみ。キャッチボールをしてみたい」と心を躍らせた。珠洲クラブの浅井敬祐(けいすけ)君(飯田小5年)は「グラブをきっかけに野球をする仲間が増えたらいいな」と期待した。

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