大村市、職員逮捕受け研修 「信頼回復努め 行動を」

 長崎県大村市職員が不同意性交等容疑で逮捕されたことを受け、同市は25、26日、若手職員を対象にコンプライアンス(法令順守)研修を実施した。来年春までに全職員が受講する予定。
 不祥事の再発を防ごうと実施。同市の田中博文理事(58)が講師を務め、入庁5年以下の職員約160人が参加した。
 田中理事は懲戒処分の内容や過去に同市であった処分事例を説明。市民対応などに関し市に寄せられている苦情も紹介した。不祥事が起きれば「再発防止のため適切迅速に公表する」とのスタンスを明示し、「信頼回復に努めるべき。自分がどうしたいかだけでなく、公務員としてどうあるべきかを考えて行動を取ってほしい」と呼びかけた。
 園田裕史市長は「『大丈夫か』と思うことがあれば相談し、未然に声をかけ合える環境にしたい」と訓示した。
 諫早署は3日、不同意性交等容疑で同市男性職員(32)を逮捕。相浦署も21日、同容疑で再逮捕した。長崎地検は同日、不同意性交等と児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)の罪で起訴した。市によると、現在休職中。

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