犯罪・非行防止や更生などテーマに小中学生作文コンテスト表彰式

 犯罪や非行の防止、それに犯罪者の更生をテーマに子どもたちが書いた作文コンテストの表彰式が、12月26日に宇都宮市で開かれました。

 法務省は「社会を明るくする運動」と題して、小中学生を対象に犯罪者の更生などをテーマにした作文コンテストを毎年行っています。

 12月26日は、宇都宮市内で県内や全国で受賞した作品の表彰式が行われました。栃木県内から寄せられた1053点の作品の中から最優秀賞に2人、優秀賞に12人が選ばれ審査員から賞状が手渡されました。

 最優秀賞に輝いたのは、壬生小学校6年の木村愛菜さんの作品「声をかけ合い地域をつなぐ」と、矢板東高校附属中学校2年の塙凜太郎さんの作品「おせっかいは世界を救う」です。

 また、全国からは約30万6千点の作品が寄せられ、その中から優秀賞に選ばれたのは、矢板東高校附属中学校1年の芝本天音さんの作品「心のハイエナに寄りそうこと」です。

 作品は、劇団四季の「ライオンキング」に登場する「ハイエナ」が題材になっています。「ハイエナ」は物語の中で他の動物から嫌われ、自暴自棄になっている時に秩序を乱す勢力に利用されてその結果、周りから苦しい扱いを受けてしまいます。

 芝本さんは、そのハイエナを現代社会に置き換えて、周りからひどい扱いを受けて自暴自棄になっている人が利用され、犯罪に巻き込まれてしまう環境と重なっている様子を表現しました。

 今回受賞した作品は「社会を明るくする運動栃木県推進委員会」が、2024年2月に発行する作文集などに掲載されるということです。

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