高らかに歓喜の合唱 山形・山響「第九」演奏会

高らかに歓喜の歌を響かせた山形交響楽団の「第九」演奏会=山形市・山形テルサ

 年末恒例の山形交響楽団による「第九」の演奏会が26日、山形市の山形テルサで開かれた。合唱の人数や間隔などの制限なしでの通常公演は4年ぶり。総勢約120人が迫真の演奏と合唱でベートーベンの交響曲第9番を披露した。

 山響桂冠指揮者・飯森範親さんが指揮を務めた。ソプラノ梅津碧さん、アルト在原泉さん、テノール小堀勇介さん、バス伊藤貴之さんが独唱し、山響アマデウスコアは昨年より20人ほど多い約65人が合唱で出演した。

 山響は初演当時の演奏法や編成を考証したアプローチで、作曲家の思想や原詞の意味に迫った。合唱が加わった最終楽章では、苦難を乗り越えた喜びを爆発させるように「歓喜の歌」を高らかに歌い上げ、喝采を浴びた。

 演奏会は山形テルサが主催し、JA山形市が特別協賛した。

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