名湯・湯村温泉「荒湯」周辺に“映え”スポット2カ所誕生 湯けむり生かしたパネルやだまし絵

温泉の湯気が翼のように見える撮影ボード=新温泉町湯

 湯村温泉街(兵庫県新温泉町湯)のシンボル「荒湯」周辺に、「映え」を狙った写真の撮影スポットが2カ所登場した。羽が生えたような場面が撮れるパネルとだまし絵の壁画を用意して、旅の思い出をカメラに残してもらう。

 撮影スポットは、同温泉の観光協会と旅館料飲組合などが制作した。パネルは荒湯から約10メートル南の路地にあり、だまし絵は土産店「荒湯センター」南側の壁に描かれる。

 パネルは木製で縦約2.3メートル、横約2メートル。荒湯周辺の写真に、湯つぼから立ち上る湯気が翼に見立てて描き足され、前に立つと被写体から羽が生えたような写真が撮れる。壁面のだまし絵は、高さ約1.6メートルの位置に、1本の柱から直方体のブロックがずれ落ちたような絵が描かれている。ブロックを肩や手で支えているようなシーンを押さえることができる。

 夫と撮影を楽しんだ奈良県の会社員女性(28)は「湯煙を羽に模しているのが斬新で面白い。早速、交流サイト(SNS)に投稿したい」と話した。同様のフォトスポットは荒湯周辺に集まるが、同観光協会などは今後も増やして観光客の周遊を狙う。 (斎藤 誉)

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