大阪万博中、時差通勤協力を 企業向け混雑緩和案、来秋試行

期間中の交通混雑緩和策を経済団体と協議する会議で、あいさつする大阪府の吉村洋文知事(奥左)。同右は大阪市の横山英幸市長=27日午前、大阪市役所

 2025年大阪・関西万博期間中に想定される交通混雑の緩和策を巡り、大阪府と大阪市は27日、経済団体と協議するための会議を市内で開いた。来場者の輸送と経済活動を両立する観点から、民間企業に協力を依頼する項目をまとめた計画案を提示。時差通勤やテレワークを盛り込んだ。来年秋の試行を経て開幕に臨む。今後、協力企業を公募する。

 万博の来場者は、多い時で1日当たり平均22万7千人と想定。会場に直結する鉄道は大阪メトロ中央線のみで、期間中の混雑率は約140%になると見込まれている。

 計画案では、混雑ルート迂回による通勤経路の変更に協力を求めるとした。

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