レースカーを”野生”として捉え、極限接近のスーパースローで撮影。TGRの新TVCMが公開

 TOYOTA GAZOO Racingは12月27日、YouTubeチャンネルにて“GR”ブランドの新TVコマーシャル『WILD MOMENT』を先行公開した。このTVCMには4台のレーシングカーが登場し、極限まで接近してスーパースローで撮影された映像が使用されている。

 トヨタ自動車が2017年から展開しているスポーツカーシリーズ『GR』の起源は、2007年当時にマスタードライバーを務めていた成瀬弘氏と、当時は副社長だった豊田章男現会長が立ち上げた『Team GAZOO』まで遡る。Team GAZOOは「モータースポーツを通じて人とクルマを鍛え、もっといいクルマづくりに繋げる」ことを理念に掲げ、世界一過酷なレースといわれるニュルブルクリンク24時間レースに挑戦し、完走を果たした。

 その後、2015年に現在のトヨタモータースポーツの代名詞である“TOYOTA GAZOO Racing”が発足。現在までWRC世界ラリー選手権やWEC世界耐久選手権、ダカールラリーなど、さまざまなモータースポーツに参戦するなかで得られた知見やドライバーからのフィードバックを市販車に活かす「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を続けている。

 今回公開された新TVCM『WILD MOMENT』では、GRブランドの根幹である“モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり”をさらに加速させ、継承していくという豊田会長の強い想いのもと「映像でGRの思想を表現することに挑戦」が行われた。

 TVCMには、2023年のWRCに参戦したGRヤリス・ラリー1ハイブリッドをはじめ、WECのGR010ハイブリッド、ダカールラリーのGRダカールハイラックスT1+、そして2019年ニュルブルクリンク24時間耐久レースのGRスープラという4台のTGRレーシングマシンが登場する。

TOYOTA GAZOO Racingの新TVCM『WILD MOMENT』に登場するGRヤリス・ラリー1
TOYOTA GAZOO Racingの新TVCM『WILD MOMENT』に登場するニュル24時間のGRスープラ

 それぞれの車両はTGRで活躍する現役プロドライバーの勝田貴元、小林可夢偉、佐々木雅弘、ジニエル・ド・ヴィリエールがドライブ。4台のモータースポーツマシンが、プロドライバーの運転によって極限の世界で魅せる躍動を『野生』として捉え、まるで野生動物を撮るように、極限まで接近してのスーパースロー撮影が実施されたという。

 すでに公式YouTubeチャンネルで公開されている動画を見ると、レーシングカーのサスペンションの動きや砂煙、ウエット路面での水しぶきの上がり方などがスーパースロー映像によりスタイリッシュに表現されており、モータスポーツファン必見の映像になっている。

 なお、TVでの放映は2024年1月2〜3日に開催される『第100回東京箱根間往復大学駅伝競走』を中継する日本テレビ『SAPPORO新春スポーツスペシャル 第100回東京箱根間往復大学駅伝競走』番組内での特別60秒編の放映から、順次全国での放映が開始される。

 また、TOYOTA GAZOO Racingの公式YouTubeチャンネルでは、TVCM撮影のメイキング映像『WILD MOMENT – BEHIND THE SCENES -』も公開されているので、こちらもあわせてチェックしたいところだ。

『WILD MOMENT』(URL:https://www.youtube.com/watch?v=mjfaC2fcP7g

『WILD MOMENT -BEHIND THE SCENES-』(URL:https://www.youtube.com/watch?v=Vib3mSKFj7w

TOYOTA GAZOO Racingの新TVCM『WILD MOMENT』に登場するGR010ハイブリッド
TOYOTA GAZOO Racingの新TVCM『WILD MOMENT』に登場するGRダカールハイラックスT1+

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