小泉郵政解散は「理不尽」 河野洋平元衆院議長が証言

2005年8月、衆院解散の伝達書を読み上げる河野洋平議長(右)と小泉純一郎首相(手前左から2人目)=衆院本会議場

 河野洋平元衆院議長は27日に衆院が公開した口述記録で、2005年の小泉純一郎元首相による「郵政解散」を振り返り「理不尽でおかしい。解散権を好き勝手に振り回してはいけない」と批判した。外相時代に自身が提案した核廃絶決議に関し、外務省は当初消極的だったものの国連で採択されたのは「本当に画期的だった」と証言した。

 河野氏は郵政解散当時、衆院議長だった。参院での郵政民営化法案の否決を受け、小泉氏が衆院を解散した判断に疑問を呈し「新たな政策があれば国会で議論することが最優先だ。国民が選んだ議員を首相が切るのは悪手だ」と指摘した。

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