瀬野川で11月下旬、有機フッ素化合物が、国の示す暫定指針値を超えたことを受け、広島県東広島市は、周辺の支流を含めた水質調査を実施しました。
末川徹記者
「東広島市の八本松西です。住宅地を流れる川で、市が委託した業者が、水質調査をしています」
暫定指針値を超えたのは、瀬野川のうち、東広島市の則重橋・広島市安芸区の石仏橋の調査地点です。
則重橋では11月、有機フッ素化合物のうち発がん性など、人体や動物への毒性や蓄積性が明らかになってきている、PFOSとPFOAの合算値が、指針値の約3倍となる140ngが検出されました。
きょう12月27日の調査では、瀬野川の上流から下流の則重橋まで、支流を含めた11地点で、水を採取しました。それぞれの場所で、PFOSとPFOAの値を調べ、2024年1月下旬ごろに結果が判明する見通しです。
東広島市によりますと、周辺には、井戸水を利用している家庭が、100世帯ほどあるということです。
東広島市環境管理係 向谷司係長
「水道が通っていない地域もあるので、不安がある人を対象に住民説明会など通じて結果を説明したい」
東広島市は、今後、周辺の地下水や井戸水の調査も、あわせて実施するとしています。