売り切れ御免! 栃木県内にある珍しい人気自販機を紹介 FKD、商業施設、スーパー銭湯にも

なまくり

 手軽に時間を選ばずに商品が購入できる自動販売機は、私たちの生活に欠かせない。飲料を扱うものが一般的だが、全国には一風変わった商品を売る自販機も多く、人気を集めている。リサーチしてみると、県内にも珍しい商品を販売する自販機が少なくない。その中から、最近登場した自販機の一部を紹介する。自販機巡りのお供にご覧ください。

SNSで話題沸騰 クリームづくしの逸品

 クリーム好きにはたまらない自販機が、FKDインターパーク店内にある。商品名は「なまくり」。330ミリリットル入りスイーツ缶の中身は、北海道産生クリームとマスカルポーネが9割を占め、まさにクリームづくしの逸品だ。ちなみに残り1割はスポンジケーキが入っている。

 2022年4月にSHIBUYA109渋谷店で販売されたのを皮切りに、交流サイト(SNS)でも話題となった。FKDインターパークでは、23年2月に開催されたPOPUP「マルフクマーケット」で初めて販売。開店から2時間で予定数量の100個を完売する好評ぶりで、同年4月には全国5番目、県内初となる自販機が設置された。

 現在も平日は10~20個、週末には50~60個売れる。自分用やプレゼント用など、さまざまな用途で人気だという。担当者は「思ったよりしつこくない甘さで、下のスポンジにたどり着くまでの楽しみもある。期間限定商品の展開もあるので、ぜひ食べてみてください」と太鼓判を押した。

 ◇「なまくり」自販機

 FKDインターパーク店1階。フードコード近くの階段沿い(サーティワンアイスクリーム向かい側)に設置。1月4日までクッキー&クリーム(250ミリリットル)を土、日、祝日限定で販売。
■住所 宇都宮市インターパーク6-1-1。
■価格 780円

県内唯一の「生搾りオレンジジュース」自販機

 小山市の商業施設「おやまゆうえんハーヴェストウォーク」内には、県内唯一の「生搾りオレンジジュース」自販機がある。世界34カ国で展開され、世界中で人気を博している自販機で、4月に日本に“初上陸”。おやまゆうえんハーヴェストウォークには10月に設置された。現在は日本全国に70台以上あり、売上累計15万杯を達成したという。

 ジュースは、自販機内部でオレンジ4個を生搾りして作る。砂糖や水を使わず、オレンジ本来のおいしさを堪能できることが話題になっている。同施設運営担当者の武部旺門(たけべあきと)さん(25)によると、「屋外の広い敷地でお客さんを楽しませられる、県内にない新しいものを作りたい」という思いで設置を決めたという。設置してすぐに大行列ができ、現在でも平日の日中に10人ほどが並ぶ。

 気になる売れ行きは、平日で1日100~150杯、休日は300~350杯。武部さんは「おもしろいだけじゃなくて、おいしい。予想以上の人気なので、もう1台の追加設置も検討している」と話していた。

 ◇「生搾りオレンジジュース」自販機

 おやまゆうえんハーヴェストウォークのプレイウォール隣に設置。
■住所 小山市喜沢1475
■価格 350円(280ミリリットル)

コーラフローズン好きにはたまらん! お風呂上がりに飲める1本

 お風呂上がりにキンキンの一杯を楽しみたい方も多いはず。宇都宮市のスーパー銭湯「宇都宮天然温泉ゆらら」では、アイスコールドコカ・コーラを楽しめる自販機がある。一口飲んだ後にフタを閉めてボトルを逆さにすると、コーラがフローズン状態に変化する「アイスコールド現象」が楽しめる商品だ。担当者によると、宇都宮では初めての自販機設置という。

 もともと施設内に三ツ矢サイダーのアイスコールド自販機を設置していたが、担当者が横浜市のセブンイレブンを訪れた際、コカ・コーラの自販機を見つけたことをきっかけにメーカーに導入を打診した。昨年の12月に販売をスタートさせてから人気は衰えず、1日に約50本が売り切れる日もあるという。

 担当者は「お風呂上がりにさっぱりと飲めるので、繁忙期の夕方には売り切れてしまうこともある。またほかのアイスコールド商品を見つけたら導入したい」と意気込んでいる。

 ◇「アイスコールド コカ・コーラ」自販機

 宇都宮天然温泉ゆららフロント横ホール内に設置。
■住所 宇都宮市鶴田町1457-2
■価格 180円(500ミリリットル)

なまくりの自販機
生搾りオレンジジュース
生搾りオレンジジュースの自販機
フローズン状態に変化していくコカ・コーラ
アイスコールドコカ・コーラの自販機

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