横浜市、金沢区に国内最大級の給食工場新設 26年度の中学校全員実施に向け 調理、配送業者を決定

横浜市金沢区に新設される給食工場のイメージ(市提供)

 2026年度に中学校給食の全員実施を目指す横浜市は27日、デリバリー弁当の調理と配送業務を委託予定の事業者を発表した。各事業者は同市金沢区に国内最大級の給食工場を新設するほか、県内の既存工場などを活用し、1日に計約8万1千食を提供する。

 市は26年4月に中学校の生徒と教職員全員への給食提供を開始するため、市金沢産業振興センター(同区)の敷地内に大型給食工場の用地を準備。民間の工場も合わせて供給体制を整える方針を示し、8月に事業者公募を開始していた。

 市教育委員会によると、大型工場を新設するのはハーベストネクスト。1日に約2万8千食を調理し、市の衛生管理基準に基づいて4時間以内に市南部7区(中、南、港南、磯子、金沢、戸塚、栄)の56校に配送する。工場の調理ラインは二つに分け、トラブル発生時のリスクを減らす。アレルギーに対応した弁当を調理できる専用空間も設置する。

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