【マレーシア】1~10月の航空旅客数は6990万人、航空委[運輸]

マレーシア航空委員会(MAVCOM)が27日発表した航空業界統計によると、2023年1~10月の航空旅客数は6,990万人に達した。同委員会は通年の見通しを前年比54~58%増の8,450万~8,650万人に上方修正した。当初は7,460万~8,080万人と予想していた。

MAVCOMは、24年について、前年比10~25%増の9,390万~1億710万人と予測。中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)への旅行客増加によって、新型コロナウイルス禍前の19年と比べ最大98%まで回復すると見通す。一方、マイナス要因には、燃油の上昇、通貨リンギ安、航空機の納入遅延、労働力の問題などを挙げた。

11月下旬から見られている新型コロナ感染者の増加については、航空業界への影響は以前ほど深刻なものにはならないとの見方を示した。

23年第3四半期(7~9月)の航空貨物取扱量は、前年同期比15.3%減の47億トンキロメートル(FTK)に落ち込んだ。MAVCOMは通年の見通しを前年比13.5%~14.1%減の187億~188億FTKに下方修正した。

ただ、24年には貨物取扱量はプラスに転じる見通しで、前年比6.0~6.6%増の198億~200億FTKに達するとの見方を示した。ベース効果や中国経済の回復などがプラスに影響する。

23年1~9月に航空各社に割り当てた国際航空交通権(ATR)は173件となった。内訳は国内線が44件、国際線が129件だった。

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