現金なくして封筒を… 公金紛失や虚偽報告など 雲仙市の職員2人を処分 長崎県

 長崎県雲仙市は27日、公金を紛失し、不適正な処理をしたとして、瑞穂総合支所地域振興課の男性主査(39)を停職6カ月の懲戒処分と主事に降任させる分限処分にした。虚偽報告などで小浜総合支所地域振興課の男性主事(32)を戒告処分にした。いずれも同日付。
 市によると、男性主査は9月19日ごろ、瑞穂総合支所の手提げ金庫に保管した消防団員2人への共済金計3万円が入った封筒2通を紛失。上司に報告せず、現金を装った白紙入りの封筒2通を偽造し金庫に戻した。その後、現金が入っていない封筒を消防団員が受け取り、発覚した。
 男性主事は11月15日、小浜町内の自治会長への配布物を忘れたが、上司に報告しなかった。本庁担当者から送信された配布依頼のメールを削除し、メールを受けていないと虚偽の報告を繰り返した。
 金澤秀三郎市長は「市民に深くおわびする。綱紀粛正と再発防止策を講じる」とコメントを発表した。

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