名古屋市、身寄りない遺体放置 事務処理怠り2年火葬せず

名古屋市役所

 名古屋市は28日、病院で亡くなった身寄りのない2人の遺体の事務処理をせず、2年以上にわたって葬儀業者の保冷施設に放置していたと発表した。いずれの遺体についても業者が担当の名古屋市昭和区総務課に度々問い合わせたが、市が手続きを怠っていた。市は40代の男性職員の処分を検討している。

 市によると、2人は90代女性と50代男性で、いずれも2021年に亡くなった。業者に保管を依頼したが、区からその後連絡がなく、男性職員は問い合わせに「手続きをやっています」と虚偽の説明をしていた。

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