【セリエA 第18節 プレビュー】年内最後の試合、上位陣はどう戦うか 鎌田大地は「最後のチャンス」?

写真:鎌田大地はこれまでの評価を覆すことができるか ©Getty Images

12月29日から30日にかけて、セリエA第18節の10試合が行われる。年内最後の試合、インテルやユヴェントス、ミランといった上位陣は勝利で終えたいところだ。鎌田大地はルイス・アルベルトの負傷離脱を受けて先発出場のチャンスがある。

◉注目カード

■ジェノア vs インテル
首位インテルはジェノアとのアウェーゲームに挑む。すでに2023年を首位で終えることが決まっており、今節と次節ヴェローナ戦で勝利すれば、シーズン前半戦で勝ち点50に到達する。いずれにしてもいい形で2023年を締めくくりたいところだ。エースのラウタロ・マルティネスはケガの影響で欠場となるため、ここまで7ゴール6アシストのマルクス・テュラムに期待する部分は大きい。ただ、テュラムはラウタロ・マルティネス不在の試合では得点を奪えていないというデータがある。チャンスメーカーとしては機能しているが、得点源の役割を果たせるか。

■ユヴェントス vs ローマ
ユヴェントスは難敵ローマをホームに迎えての一戦。まず懸念すべきはケガで前節を欠場したフェデリコ・キエーザ、そして負傷交代したマヌエル・ロカテッリのコンディションだが、両者ともこの試合に出場できる可能性があるという。キエーザとドゥサン・ヴラホヴィッチの2トップで臨めるかどうかがカギとなる。一方のローマはケガを抱えていたパウロ・ディバラが全体練習に復帰しており、この試合でロメル・ルカクと2トップを組む可能性が高まった。ディバラにとっては古巣対決であり、ユヴェントスのファンは愛情をもって彼を迎えるだろうが、一方のルカクは過激派サポーターの反発によって今夏のユヴェントス移籍が頓挫した経緯があるだけに、どのような“歓迎”を受けるのか。

■ラツィオ vs フロジノーネ
鎌田大地を擁するラツィオはホームにフロジノーネを迎えての一戦となる。鎌田は前節ベンチスタートだったが、ルイス・アルベルトの負傷を受けて前半途中から急きょ出場。そのルイス・アルベルトは1カ月程度、離脱するとされており、今節は鎌田に先発出場のチャンスが巡ってくる可能性が高い。一方で、1月にはAFCアジアカップ出場や、冬のマーケットでの移籍も取り沙汰されているため、現地では「この試合が鎌田にとってラストチャンス」とも報じられている。果たして先発出場なるか、そしてどのようなパフォーマンスを見せるのか。

■その他の見どころ
前節、最下位サレルニターナにドローという悔しい結果に終わったミランはホームでサッスオーロと対戦。サッスオーロも下位に沈んでおり、直近4試合で1分け3敗と調子を落としているだけに、ミランとしては2試合続けての失態は許されない。前節ローマに敗れ、ヨーロッパカップ出場圏外の7位に転落したナポリはモンツァとのホームゲーム。こちらもこれ以上、上位から引き離されるわけにはいかず、ホームゲームということもあって勝利が必須の試合となる。

◉セリエA 第18節 試合日程

12月30日(土)
2:30 ナポリ vs モンツァ
2:30 フィオレンティーナ vs トリノ
4:45 ジェノア vs インテル
4:45 ラツィオ vs フロジノーネ
20:30 アタランタ vs レッチェ
23:00 ウディネーゼ vs ボローニャ
23:00 カリアリ vs エンポリ

12月31日(日)
2:00 ヴェローナ vs サレルニターナ
2:00 ミラン vs サッスオーロ
4:45 ユヴェントス vs ローマ

※時刻はすべて日本時間

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