児童に「土下座ゲーム」 七尾の小学校、50代校長 体育の授業で、市教委「不適切」

 七尾市内の小学校で11月、50代男性校長が体育の授業で土下座を取り入れたゲームを行っていたことが28日、北國新聞社の取材で分かった。実際に土下座をした児童がおり、校長は保護者に謝罪した。市教委は「不適切指導」として石川県教委に報告した。

 市教委などによると、校長は11月6日、体育館で行われた5年生の授業を指導中、じゃんけんに負けたら相手の回りを1周回るか、土下座をするというルールでゲームを行った。

 翌7日に保護者が学校側に抗議し、市教委が不適切な指導として把握した。校長は市教委に「授業を盛り上げようとした。今後は土下座という言葉は使わない」と説明しており、28日までに土下座をした児童や保護者に謝罪した。

 市教委は「不適切な指導であり、二度と起こらないように指導した」としている。28日午後、臨時の校長会を開き、再発防止を図る。

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