イギリスメディア『BBC』が、劇的な大逆転勝利を収めたアストンヴィラ戦で決勝ゴールを奪ったデンマーク代表FWラスムス・ホイルンドに注目している。
現地時間12月26日に行われたプレミアリーグ第19節のマンチェスター・ユナイテッドvsアストンヴィラ戦にて、マンチェスター・ユナイテッドは本拠地『オールド・トラッフォード』で2点を先行されながらも、後半の3得点で一気に逆転。リーグ戦4試合ぶりの白星を手にした。
『BBC』によると、アルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョのクロスに届かなかった際、『オールド・トラッフォード』に駆けつけたサポーターからホイルンドに対して「まともに走ることもできないのか!?」と怒号が飛んだという。今夏、アタランタから7200万ポンド(約130億円)もの移籍金でマンチェスター・ユナイテッドに加入したホイルンドは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でこそゴールを量産したものの(6試合・5得点)、プレミアリーグではアストンヴィラ戦まで無得点が続いていた。
だが、結果的にアストンヴィラ戦の勝利を呼び込んだのはホイルンドのプレミア初ゴールだった。ついに“ケチャップのふた”を開けた20歳の新鋭FWには、マンチェスター・ユナイテッドを率いるエリック・テン・ハフ監督も大きな信頼を寄せている。
テン・ハフ監督は「彼と何度か話し合ったんだ」と、プレミアリーグで結果が出ていなかったホイルンドを気にかけていたことを明かし、次のように続けた。
「私は、彼がデンマーク代表として多くのゴールを決め、CLでも得点したことを指摘した。彼は自分自身を信じる必要があったんだ」
「ストライカーがゴールを決められないのはいつだって問題だが、彼は強い個性と偉大な人格を持っており、それこそがストライカーに必要なものだ。彼が努力を継続すれば、ゴールは必ず生まれ、得点数も増えていくだろう」
ホイルンドについては、現在解説者を務めている元イングランド代表FWアラン・シアラー氏も「アストンヴィラ戦のゴールが、彼にとって“ゲームチェンジャー”となる可能性がある」と言及している。ホイルンドは、いまだプレミアリーグで6位に沈むマンチェスター・ユナイテッドの“救世主”となれるのだろうか。