「無罪を言い渡す明らかな証拠に当たらない」岐阜・美濃加茂市の藤井浩人市長の再審開始認めず 名古屋高裁

2017年に受託収賄などの罪で有罪判決が確定した、岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長が求めている裁判のやり直しを、名古屋高裁は改めて認めない決定をしました。

美濃加茂市の藤井市長は、市議会議員だった2013年に浄水装置の設置をめぐってわいろを受け取った受託収賄などの罪に問われ、一審は無罪。

二審では懲役1年6か月執行猶予3年の「有罪」判決を受け、2017年に刑が確定しました。

藤井市長側はおととし、無罪を示す新証拠が見つかったとして、裁判のやり直し=再審請求を申し立てましたが、2023年2月、名古屋高裁は認めない決定を出していました。

この決定に対し藤井市長側は異議を申し立て、名古屋高裁の別の部署が改めて審理していましたが、12月25日付けで「無罪を言い渡す明らかな証拠に当たらない」として裁判のやり直しを認めない決定をしました。

(藤井浩人市長のコメント)
「審求にあたっては十分な証拠を提出していましたので、そこには期待をしていましたが、今回の異議申立ても却下されたのであれば、非常に残念な結果となり、再審制度の難しさを痛感しています。今後、新たな証拠を見つけ次第、第二次再審請求を行いたいと考えています。」

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