尾道市のごみ焼却炉で基準値超えるダイオキシン類検出

尾道市は28日、市内のごみ焼却施設「市因瀬クリーンセンター」から法律で定める基準値を超えるダイオキシン類が検出されたと発表しました。

市因瀬クリーンセンターは、因島や瀬戸田地域の住民の家庭ごみを燃やす施設で、尾道市が管理し、焼却業務を日立造船中国工事に委託しています。

尾道市によりますと、11月22日に定期測定を実施。12月22日に分かった検査結果では、1立方メートル当たり39ナノグラムのダイオキシン類が検出されていました。施設の大きさやごみの量によって国の定める基準値が異なりますが、この施設の基準値は1立方メートル当たり10ナノグラムでした。

12月25日から施設内の1号炉と2号炉を停止。尾道市や委託業者で原因について調査を進めています。国が示している健康に関する基準では、今回の検出量では人体への影響はないとのことです。

また、炉の停止以降、ごみの焼却は、市クリーンセンターで行っていて、年末のごみの焼却についても、12月30日午前中に住民からのごみを市因瀬クリーンセンターで受け入れ、市クリーンセンターに持ち込むことから、市民サービスへの影響はないということです。

市南部清掃事務所の金本哲史所長は「市民のみなさまには多大な迷惑と心配をかけている。早期の復旧に向けて取り組んでいく」と話しています。

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