福島の障害者支援施設で虐待 熱したさじ押し当てる

福島県庁

 福島県などは28日、同県西郷村の障害者支援施設「福島県けやき荘」で昨年9月11日、40代の男性職員が、沸騰した湯で熱したスプーンを60代の男性入所者の背中や足など10カ所ほどに押し当て、やけどを負わせる虐待があったと発表した。施設を運営する福島県社会福祉事業団は男性側に謝罪するとともに、虐待があったことを白河署に相談した。

 事業団によると、職員は調査に対し「前夜に男性の尿がかかって、腹が立った」などと述べ、虐待を認めたという。男性のやけどは完治しており、施設での生活を続けている。

 今月21日、事業団が職場環境の調査をした際、別施設の職員からの報告で虐待が発覚した。

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