神奈川県内の7市町村 高卒職員初任給の時間単価が最低賃金割れ、県労連は賃上げ求め

神奈川県庁(資料写真)

 県労働組合総連合(神奈川労連)は、南足柄市など県内7市町村の一般行政職員について、高卒1年目の初任給時間単価が県の最低賃金(1112円)を下回っていると試算した。最低賃金が上昇する中、地方公務員は適用されない。神奈川労連は「自治体によっては人員不足が深刻。職務を継承する上でも若手の採用は必要で、賃金水準を上げるべきだ」として、自治体への要請や人事院への働きかけを行っている。

 神奈川労連が10月に実施した県と全市町村へのアンケートを基にした推計によると、最低賃金を下回った自治体は▽大井町1109円▽松田、湯河原町1105円▽南足柄市1085円▽清川村1081円▽真鶴町1075円▽箱根町1057円。

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