米、EUへの無関税枠を2年延長 鉄鋼とアルミ輸入

バイデン米大統領

 【ワシントン共同】バイデン米大統領は28日、欧州連合(EU)製の鉄鋼とアルミニウムに無関税の輸入枠を設ける措置を2年間延長し、2025年12月31日までとする布告に署名した。

 トランプ前政権は18年、安全保障上の脅威を名目に中国と日本、EUなどの鉄鋼に25%の関税を課した。バイデン政権は無関税の輸入枠を設定することでEU、日本とそれぞれ合意していた。

 EUとは中国を念頭に、二酸化炭素排出量が多い国からの輸入に協調して高い関税を課す仕組みの導入を検討している。米通商代表部のタイ代表は無関税枠の延長により「高いレベルの取り決めに関する交渉を続けられる」とコメントした。

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