育児の悩みを気軽に話して 助産師の矢野さん、別府市の児童館で月1回交流会【大分県】

母親に育児のアドバイスをする矢野妙子さん=別府市荘園の光の園児童館

 【別府】別府市幸町で助産院を開く助産師の矢野妙子さん(46)が子育て中の親を支援しようと、地域の児童館に出向いて交流を始めた。育児の悩みを気軽に話せる環境を整えたいという思いから、相談にも無料で応じている。

 交流は11月から月1回、光の園児童館(荘園)で開かれるベビー服などのリサイクル交換会に合わせて実施。12月25日の交換会には3組の親子が訪れた。生後11カ月の女児と参加した市内の母親(34)は「体重の減りが心配」と、体重測定を依頼。「排せつの状況や機嫌もいい。体重も増えていますよ」と矢野さんが伝えると安心した様子だった。

 妊娠、出産、産後のケアだけでなく、母子や女性の健康を支える助産師。矢野さんによると「出産のサポートのイメージが強く、育児への強い不安やトラブルがなければ相談しづらい」と考えている母親は多いという。役割を知ってもらうことなどを目的に交流会を計画。訪問型の母子支援の必要性を感じている同児童館が賛同した。

 矢野さんは「子育て中の母親はさまざまな悩みや不安を抱えている。地域で関わり合う場をつくり、前向きな気持ちになってもらいたい」と話している。

 「すくすくリサイクル交換会&助産師さんとほっと交流会」は月末の月曜日午前10時半から開催。次回は1月29日。問い合わせは同児童館(0977.23.5511)。

© 有限会社大分合同新聞社