永池(佐賀市)の150年 一冊に 先代社長ら編集、記念誌完成

永池明裕社長と完成した「百五十年 永池のあゆみ」=佐賀市の佐賀新聞社

 事務機器などを扱う佐賀市の総合卸業商社「永池」(永池明裕社長)の創業150周年記念誌「百五十年 永池のあゆみ」が完成した。和紙の卸小売から出発し、OA機器販売やオフィス全体のデザインまで、時代に応じて多彩な商品を取り扱い事業を拡大してきた歴史を振り返っている。

 記念誌では、1874(明治7)年に初代がふすま紙や障子紙の卸小売を始め、洋紙や文具全般、スチール家具の販売など営業品目を広げてきた歩みを写真や資料を交えて紹介。オフィス家具と合わせた室内コーディネートや、ICT活用に対応する新会社設立など近年の取り組みも記した。

 編集は、同社相談役で先代社長の永池公一さんや、公一さんの弟で元奈良教育大教授の永池健二さんらが中心に担った。佐賀新聞に掲載された当時の記事や広告も活用した。

 5代目の永池明裕社長(39)は「地域の方々や社員に支えられた歴史だと改めて感じた。歴史をまた新しくつくっていけるよう200年に向けてチャレンジしていきたい」と話す。2千部を発行。非売品で、取引先や社員、OBに渡すという。(北島郁男)

 

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