新年ともす2千個の提灯 夕闇の境内、温かなオレンジ色に 兵庫・姫路護国神社

新年を前に試験点灯された約2千個の提灯=姫路市本町、姫路護国神社

 姫路護国神社(兵庫県姫路市本町)で27日、新年に約2千個の提灯(ちょうちん)をともす「新年万灯祭」の試験点灯があり、夕闇の境内がオレンジ色の光に包まれた。本点灯は1月1日午前0時から。新年万灯祭は10日まで。

 1978年に始まった正月の恒例行事。当初は播磨地域の戦没者遺族が提灯を奉納していたが、遺族の高齢化などで減少傾向に。近年は個人や地元企業の献灯も増えているという。

 提灯の大きさは縦60センチ、横30センチ。約7600平方メートルの境内を覆うようにつるされ新春ムードを高める。期間中は約7万人の参拝者が見込まれている。

 同神社の泉慶太郎禰宜(ねぎ)(40)によると、撮影した写真を交流サイト(SNS)に投稿するため、若者の参拝も増えているという。

 点灯は三が日が午後8時まで、4~10日は午後7時まで。同神社TEL079.224.0896 (辰巳直之)

© 株式会社神戸新聞社