　あす30日（土）から31日（大晦日・日）にかけても気温は平年より高く、暖かい年末となりそうだ。ただ、天気は西からゆっくり下り坂で、大晦日は広く傘の出番となる見込み。

29日午後も穏やか　気温は高め

　きょう29日(金)の午後は日本海側の雪や雨も小康状態となり、太平洋側を中心に穏やかに晴れる所が多くなりそうだ。日中の気温はこの時季としては高く、関東から西では15℃前後まで上がる見込み。日本海側の雪が多く積もっている所では、なだれや落雪などに注意が必要となる。

30日は西から雨雲　北海道は雪に

　あす30日（土）も晴れる所が多いが、西からは前線や低気圧が近づくため、西日本の天気はゆっくり下り坂に向かう。九州南部では昼過ぎから、九州北部や四国では夜から、近畿や中国地方でも夜遅くには雨雲がかかりそうだ。また、北海道は午前中は旭川や札幌周辺で、夜遅くには室蘭や函館あたりで雪が降りやすい見込み。

　31日（大晦日・日）は前線や低気圧が列島を通過するため、全国的に天気が崩れそうだ。午前中は東海や関東など太平洋側で、午後から夜にかけては、北陸周辺で雨脚が強まることが予想される。沿岸部を中心に風が強まる所もあるため、強風や高波にも注意が必要だ。

　気温は大晦日にかけて平年より高い状態が続く。大晦日は広く天気が崩れるが、雪になるのは北海道が中心となりそうだ。北陸など日本海側でも雪ではなく、雨が主体となる見込み。日中は関東から西では15℃前後まで上がり、雨でもそれほど冷え込まない見通し。
（気象予報士・多胡安那）