静岡学園が6得点のゴールラッシュで明徳義塾を撃破!エース神田は頭で2発!技巧派集団が4年ぶりの全国制覇に向けて好発進【全国高校サッカー選手権1回戦速報】

第102回全国高校サッカー選手権は29日、1回戦を行い、2年ぶり14度目出場の静岡学園は浦和駒場スタジアムで明徳義塾(高知)と対戦した。静岡学園は、この日18歳の誕生日を迎えたエース神田奏真(川崎フロンターレ入団内定)が2ゴールを挙げるなど、6得点のゴールラッシュ。6−0で勝利し、4年ぶりの頂点に向けて好発進した。

静岡学園は前半3分、コーナーキックの2次攻撃から左MF志賀小政がクロス。ニアサイドに飛び込んだCB大村海心が右足で合わせて幸先よく先制した。

これで主導権を握ると、静岡学園は自慢のテクニックを存分に披露。狭い局面を打開するドリブルや、小気味良いパス回しで明徳義塾をほんろうした。追加点が生まれたのは前半16分。FW神田のスルーパスを受けた右DF野田裕人がGKとの1対1を落ち着いて流し込んだ。

両足甲の疲労骨折で県予選に出場できなかったエース神田は後半に本領発揮した。10分に野田の右クロスをジャンプヘッドで合わせて今大会初ゴール。13分には再び野田の右クロスからダイビングヘッドをたたき込んで、この日2点目。故障明けのエースは高々と右腕を掲げて、スタンドの声援に応えた。

30分には先制ゴールを決めた大村が左CKを頭で流し込んで5点目。終了間際にはMF高田優がダメ押し点を決めた。

守備陣もU-18日本代表GK中村圭佑を中心に、相手のカウンターに落ち着いて対応した。前半にセットプレーから好機をつくられたが、最後まで決定機らしい決定機をつくらせなかった。

静岡学園は31日の2回戦で、開幕戦で早実(東京B)を下した広島国際学院(初出場、広島)と対戦する。

準決勝は来年1月6日、決勝は8日に国立競技場で行われる。

【全国高校サッカー選手権1回戦=浦和駒場スタジアム】
静岡学園 6−0 明徳義塾(高知)
<得点者>
【静】大村海心2、野田裕人、神田奏真2、高田優
【明】なし

<川口修監督のコメント>
「選手は緊張もあったが、立ち上がりのセットプレーで落ち着きを取り戻した。『次の試合も見たいな』と思ってもらえたらうれしい。神田は緊張もあったと思うが、決めてくれてよかった。目の前の試合を一つ一つクリアしていきたい」

<FW神田奏真のコメント>
「お膳立てしてくれて、(シュートを)気持ちよく打たせてもらった。支えてくれた人たちに感謝の気持ちを結果で示すことができてうれしい。自分たちらしくプレッシャーを力に変えて戦っていきたい」

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