首位陥落のアーセナル…英メディアが推奨する冬市場で補強すべき“2つのポジション”とは?

写真:20年ぶりのリーグ制覇を目指す今季のアーセナルだが……。

現地時間12月28日にプレミアリーグ第19節が行われ、アーセナルとウェストハムが対戦。アーセナルは本拠地『エミレーツ・スタジアム』で0-2と完封負けを喫し、リヴァプールに抜かれ2位に転落した。

20年ぶりのリーグ制覇を目指す今季のアーセナルだが、リーグ戦全日程の半分が終了した時点で首位に立つことはできなかった。ウェストハム戦ではボール保持率74パーセント、総シュート本数30本と圧倒的なスタッツを記録。また、データサイト『Opta』によると、アーセナルの敵陣ボックス(ペナルティエリア)内でのタッチ数は77回(2008-09シーズン以降のリーグ戦で無得点に終わったチームの中では最多記録)だったが、ウェストハム守備陣を崩すことはできなかった。

イギリスメディア『スカイスポーツ』は、アーセナルが冬の移籍市場で選手補強に動く必要性を主張。次のように、得点力を上げるための補強を勧めた。

「ミケル・アルテタは、ウェストハムに敗れたのが冬市場開幕の数日前だったことに感謝しているだろう。木曜日の忘れられない夜は、“ガナーズ”が来年5月19日(プレミアリーグ最終節)のトップフィニッシュに疑問を呈した」

「ガブリエウ・ジェズスの2つの大きなミス、途中出場したエディー・エンケティアやエミール・スミス・ロウ、リース・ネルソンらがほとんど試合への影響力を持たなかったこと、30本ものシュートが空砲に終わったことで、特にセンターフォワードにさらなる火力が必要なのでは?という疑問が生じた」

また、『スカイスポーツ』は攻撃陣だけでなく、「サイドバックも補強ポイントである」と言及。現在負傷中ながら、来年1月12日にカタールで開幕するAFCアジアカップ(アジア杯)2023に参戦する可能性も出てきた日本代表DF冨安健洋の名前を挙げつつ、次のように論じた。

「トミヤスがアジア杯に向かう可能性もあり、ユリエン・ティンバーはまだ負傷者リストに入っている。そうなると、オレクサンドル・ジンチェンコを起用し続けることになるが、彼は(12月23日の第18節・リヴァプール戦で)エジプト代表FWモハメド・サラーと対峙した際に不甲斐ない出来に終始しており、ウェストハム戦でも調子が良くなかった。今後、特に大きな試合では、ウクライナ代表DFに期待するのは難しいかもしれない」

「これら2つのポジション(センターフォワードとサイドバック)が補強の優先ポイントだが、どちらの優先度がより高いのか、そして適切な選択肢があるのかは今のところ不明だ」

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