「県人らしくやってきて正解」 福田こうへいさん、元日に新曲

「公演ではお客さんに気持ち良く帰ってもらえるように努力する」と力を込める福田こうへいさん=東京・両国のホテル

 【東京支社】盛岡市出身の歌手、福田こうへいさん(47)は、1976年の辰(たつ)年生まれで2024年に年男となる。メジャーデビューした12年から演歌界随一の民謡の歌い手として活躍してきた。「なあなあじゃない岩手県人らしくやってきて正解だった」と感慨深げ。間もなく迎える元日に新曲を発表する。民謡歌手として名をはせた亡き父のように、人の心を揺さぶる歌を届け続ける。

 2023年は全国各地で約140の公演をこなした。新型コロナウイルス感染症の制限が徐々に緩和され、来場者との距離も近くに戻った。「歌の合間のトークでお客さんが声を出してくれるようになった。これまでストレスをためて我慢していたんだなあと」。ステージと客席のキャッチボールが復活したことを心から喜ぶ。

 米大リーグの大谷翔平選手の活躍に元気をもらった。「うれしいのひと言に尽きる。次元が違いすぎて足元にも及ばないけれど。同じ岩手の人間として、自分は演歌で頑張りたい」と意欲を示す。

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