祖父が転んでけが…小学6年生が半年間かけて“神装置”開発 プログラミング福井県大会2連覇し全国出場へ

福井新聞社賞を受賞した橋尾君=福井県の鯖江市惜陰小学校

 本年度全国選抜小学生プログラミング大会福井県大会の最終審査が行われ、最優秀賞の福井新聞社賞に橋尾海君(鯖江市惜陰小学校6年)が輝いた。橋尾君は昨年度に続き県大会2連覇。12月22日、同校で表彰式が開かれ、「去年よりもっとうれしい」と喜びを語った。

 児童がプログラミングで独自のソフトウエアを開発し、その発想力や技術力、表現力を競う大会。作品と動画によるプレゼンテーションで審査が行われた。橋尾君の作品は、足首に装着する転倒予防装置。その名も「転倒神回避」。祖父が駐車場で転んでけがをしたのを機に、「怖がらず楽しく歩けるようにしてあげたい」と約半年かけて開発した。

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 障害物に反応する超音波センサーを搭載し、転倒の危険を察知すると、事前に録音した3歳の妹の声で「危ないよ!」と注意を促す。小型パソコン「ラズベリーパイ」でプログラムを組み、LEDライトで足元を照らす機能も備える。

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 橋尾君は、来年3月に東京で開かれる全国大会に出場する。昨年度は優秀賞に輝いており、「次はもっと良い賞を狙いたい」と意気込んだ。

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