西行茂福井市長が初登庁「新しい福井が生まれるスタートに」 12月23日付で就任、市民目線の政策強調

初登庁し拍手で迎えられる福井県福井市の西行茂市長=12月25日、福井市役所

 福井県福井市の17代目市長に12月23日付で就任した西行茂市長(69)が25日、市役所に初登庁した。就任式では「きょうを新しい福井が生まれるスタートにしたい」とあいさつ。新幹線時代の市政のかじ取りへ決意を示した。

 午前9時ごろに登庁し、庁舎1階ホールに集まった職員から花束を受け取り、大きな拍手で迎えられた。

 幹部職員150人を前にした就任式では「まちづくり」や「くらし」など四つの柱となるビジョンを述べ、市民目線の政策展開を強調。「いよいよ北陸新幹線がやってくる。この100年に1度のチャンスをしっかりつかまえていきたい。市民の一人一人の幸せにつながる施策の展開へ、積極的にトライしてほしい」と求めた。

 記者会見では、健全な財政運営や時代の変化に対応する組織体制の構築に意欲を示した。西行市長は「東村市政が築き上げた、盤石ともいえる基盤の上に、職員一丸で積み上げていくことが重要。給食センターや九頭竜中の整備など、取りかかっている大型事業をしっかり進めるとともに、まちづくり、人づくりにこれからも取り組んでいく」と述べた。

 人材育成については、若手職員のアイデアを形にする「チャレンジ未来予算」の拡充に言及。「現在は単年度の取り組みが主だが、長期を展望するプロジェクトや部局横断の施策にも取り組んでもらいたい」と話した。

 選挙で訴えた「こども未来部」の創設に向けては「なるべく早く、できれば新年度にも立ち上げたいと思っている。子ども関連施策の部署を一つにまとめ、市民へ分かりやすく示していきたい」とした。

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