名車×和食=青春の味 陸前高田、板前サブロー360

旧車を眺めながら和食を楽しめる「板前サブロー360」。阿部昌浩さん(左)、裕美さんが切り盛りする

 旧車を眺めながら、日本料理はいかが―。陸前高田市高田町の「板前サブロー360」は、店内に並ぶ時代を駆けた名車を横目に創作料理が味わえる。東日本大震災を経て、夢をかなえた店主の阿部昌浩さん(56)は「食事を楽しみながら、青春を味わってほしい」と願う。

 店内でまず目に付くのはこだわりの「ビルトインガレージ」。どこか懐かしさを感じさせる昭和レトロの雑貨や、ピカピカに磨かれた自慢のスバル360とダイハツミゼット(共に1962年製)が並ぶ。屋外にはホンダのバモス360なども置かれ、「愛嬌(あいきょう)ある顔つき」や流れるようなデザインが新鮮に映る。

 同市高田町で営む和食「味彩(あじさい)」の姉妹店に当たり、妻裕美さん(56)と切り盛りする。カウンターとテーブル席を設け、15人ほどが地場食材を使った創作料理を堪能できる。味彩では普段提供していない「国産うな重」や肉と一緒に白菜とネギのすり流しなどが楽しめる「サブロー流すき焼き」もおすすめだ。

 営業時間は午後5時半~同9時半。当面は不定休。問い合わせは同店(0192-47-5978)へ。

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