勇壮「富江町漁民祭」 長崎・五島市で漁船パレード

大漁旗をなびかせて進む船団=五島市、富江港沖

 長崎県五島市の富江港一帯で29日、地元漁師らによるイベント「富江町漁民祭」があり、漁船32隻のパレードが勇壮に繰り広げられた。
 漁業の活力を生み出し地域活性化に貢献しようと、漁師約100人でつくる富江町未来漁業会(馬場一哉会長)が初めて開いた。
 漁船パレードは、来賓の大石賢吾知事らも乗り込み、色鮮やかな大漁旗をなびかせた船団が富江港沖を1周。岸壁では多くの見物客が、列をなして進む船団にカメラを向けるなどして見守った。
 同港緑地公園では、伊勢エビなどのみそ汁を400人に無料提供。鮮魚の販売や餅まき、抽選会などもあり、市民らでにぎわった。市立富江小3年の糸洲陽朝君(8)は「初めて漁船のパレードを見てかっこよかった」と話した。
 同会は今後もお魚教室などで子どもたちと交流を図る予定。馬場会長(45)は「海に携わる仕事を誇りに思い、次の世代に伝えたい」と話した。

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