長崎県内2食品が審査員特別賞 全国商工会連合会「バイヤーズルーム」

 全国商工会連合会主催の審査会型ビジネスマッチング「バイヤーズルーム」で長崎県内から、タナカヤ(長崎市)の「長崎カステリーヌ」と太田製麺所(新上五島町)の「みんなでおいしいね。五島うどん(4人前)」が審査員特別賞を獲得した。県内企業の受賞は過去3、4例目。
 バイヤーズルームは中小食品メーカーの販路拡大支援のため年2回開催。7回目の今回は全国114商品の応募があり、大手流通企業のバイヤー41人が11月に審査し、自社で取引を望む1品を選出。選ばれた商品には同賞が贈られ、選んだバイヤーとの個別商談が始まる。
 長崎カステリーヌは、創業146年で婦人服販売を本業とするタナカヤが昨年から、洋菓子ブランド「Mix(ミックス)&Blend(ブレンド)」として展開する。銘菓カステラの下に、長崎産の無添加「太陽卵」と北海道産クリームチーズを使った濃厚なテリーヌを敷いて2層にした。「ふんわり×とろり」の新食感が売りだ。
 最近は大手百貨店のギフト特集や雑誌にも掲載。田中直高代表取締役は「全国の消費者の間で長崎発スイーツとして選択肢になれれば」と意欲を見せる。
 創業104年の太田製麺所の五島うどんは、県産小麦を配合し、もっちりとした食感と、のどごしの良さが特長。のびにくいので鍋料理「地獄炊き」にも適している。家族で鍋を囲むイラストのパッケージデザインが目を引く。
 高速道路のサービスエリア(SA)などの施設を運営するハイウェイロイヤル(東京)と商談中。太田充昭代表は「小さな島の製麺所に光を当ててもらった。全国に地獄炊きが広まるとうれしい」と話した。

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